蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

真冬のカマキリ

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OM-D EM-1 MarkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

お久しぶりです。

寒い日が続き、それなりの積雪もあり、なかなかフィールドに行く気が起きない日々が続いています。

そんな寒い冬。

日本のカマキリの多くは秋に卵を産んでそのまま死んでしまいます。

なのでカマキリ愛好家にとって冬はオフシーズンと思われがちですが、実は冬にも観察できるカマキリが日本に生息しているのです。

その名はサツマヒメカマキリ。

薩摩という名前のとおり、九州など暖かい地域を中心に生息しているカマキリですが、本州でも近畿地方や東海地方では生息が確認されています。

サツマヒメカマキリは、幼虫の姿で越冬します。

写真のように、木の枝に絡まった枯れ葉などに身を潜めながら寒い季節を乗り越えます。

越冬中の昆虫はどの種も枯れ葉や枯れ枝によく似た姿でじっと動かないので、見つけるのは至難の業です。

寒空の下、ひっそりと身を隠しながら春を待つ姿には自然を生き抜く力を感じますね。