林道に現れる宝石
OM-D EM-1 MarkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
秋の夜、雨が降って湿った林道の路上に、現れる生き物がいます。
その名はヒダサンショウウオ。
サンショウウオと聞くと大きなオオサンショウウオを想像する人が多いですが、日本にはオオサンショウウオ以外にもたくさんの種類のサンショウウオが生息しています。
そのほとんどが体長15cmほどで、オオサンショウウオとは違い大人になると陸上で生活するようになります。
ただし陸上とは言っても普段は湿った落ち葉や倒木の下に身を潜めているので、なかなか出会う機会はありません。
ヒダサンショウウオは"飛騨"の中を冠するサンショウウオで、本州の中部地方以西の渓流周辺の森林に生息している美しいサンショウウオです。
地色は黒っぽい紫で、水中では青みを帯びます。
なんといっても全身に纏う金箔のような模様が特徴的で、個体ごとにさまざまな模様のパターンがあり、同じ個体はいません。
春や秋の少しひんやりした雨の夜、山地の渓流付近の林道に行くと、餌を求めて路上に現れる彼らに出会うことがあります。
大きなオオサンショウウオのような迫力はありませんが、美しい彼らのことももっと多くの人に知って欲しいです。
OM-D EM-1 MarkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro