OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
深い緑色が魅力的なコガタノゲンゴロウ。
コガタノゲンゴロウはその名のとおり本家ゲンゴロウよりひと回り小さいゲンゴロウの仲間です。
大型ゲンゴロウ類の例に漏れず、本種も絶滅が心配されている種ですが、実は最近その勢力を取り戻しつつあることでも有名です。
戦後から2000年代初頭までは本家ゲンゴロウよりも希少な種として環境省レッドリスト絶滅危惧種ⅠA類に指定されていましたが、2010年頃から四国・九州を中心に再発見が相次ぎ、2012年には絶滅危惧種ランクがⅡ類に下方修正されました。
その後もだんだんと北上するように勢力の伸ばしており、2022年現在では石川県や千葉県でも再発見されています。
個体数増加の要因は、他の大型ゲンゴロウ類よりも活動的で、かつ水温が高いと生存率が上がるという性質と地球温暖化の影響が噛み合った結果という説が有力ですが、まだ解明されてはいません。
強力な農薬をガンガン使っていた高度成長期頃とは時代が変わり、環境に配慮して農薬の使用を制限する農家が増えているのも復活の一因かもしれませんね。