枯れ枝に宿る春(2022年4月)
OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 IS
森の陽だまりにて、ホソミオツネントンボに出会いました。
ホソミオツネントンボは成虫で冬を越すトンボです。
皆さんご存知のとおり、日本に生息しているトンボのほとんどは卵か幼虫(ヤゴ)の姿で水中で冬を越します。
ホソミオツネントンボは、秋に成虫になると水辺を離れて、森の中の枯れ枝や枯れ草に紛れるようにして冬を越します。
以前のブログ記事で、トンボの成虫は成熟するにつれて色が変化する話をしましたが、ホソミオツネントンボは劇的に色が変わります。
越冬前の未成熟のホソミオツネントンボは枯れ枝のような地味な褐色ですが、春になり、繁殖期を迎えると鮮やかな青色に変化します。
この個体は4月に水辺から少し離れた森の中で見つけましたが、ちょうど身体の色が褐色から青色に変化する過渡期のような色をしていました。
トンボの色変化についての記事 ↓