蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

日差しに負けず(2022年7月)

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

強烈な真夏の日差しの下、オベリスク姿勢で縄張りを見張るオナガサナエ。

日差しを避けて林の中で休むトンボがいる一方で、真夏の昼間に活発に活動するトンボもいます。

最高気温35度を超えるレベルになると、シオカラトンボなども植物の陰で休む姿が見られるようになったり、虫にとってもかなり暑いみたいです。

そんな暑い日は、清流の冷たい水の中に浸かりたくなりますよね。

そう思って川に降りていくと、流れの中に突き出した石の上に、逆立ち姿勢のやたらと目立つトンボがいます。

オナガサナエは真夏に活動するサナエトンボで、熱した鉄板みたいにアツアツになった石の上で縄張りを見張ります。

逆立ちの姿勢はトンボたちの暑さ対策の一つで、日差しを受ける面積を最小限にすることで暑さに対抗しているようです。

青味を帯びた複眼と、がっしりとした体型、そして龍の爪のような形をした長大な付属器がとてもかっこよく、私がいちばん好きなトンボです。

強烈な日差しの下での撮影はなかなか難しく、警戒心も強めの種類なのでなかなか思うような写真は撮れませんが、涼しげな清流の雰囲気を纏ったかっこいいオナガサナエを描写できるように精進していきたいと思います。

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO