蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

Flying Emerald(2022年9月)

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 IS

金緑色が美しいエゾトンボの仲間、タカネトンボ。

夏から秋にかけて、森の中の薄暗い池に姿を見せるタカネトンボは、エゾトンボ科の中では最も普通に見られる種ですが、薄暗い池の薄暗い場所で生活しているためなかなか目に付きません。

明るく開けた開放水面を好むトラフトンボとは対照的な環境嗜好性をもつトンボです。

透明感のある緑色の複眼と、金属光沢を纏った金緑色の体躯が特徴的なエゾトンボの仲間は、英語圏ではその複眼の美しさから"Emerald"と呼ばれていたりしますが、日本ではあまり人気の分類群ではないですね。

ちなみに個人的にはサナエトンボ科と同じぐらい魅力を感じるトンボたちだったりします。

タカネトンボは基本的に薄暗い場所にいるので、私が使っているようなセンサーの小さいカメラではなかなか撮影が難しい相手です。

縄張りを張っているオスは池の岸近くを短いホバリングを挟みながら規則的に飛び、メスを探します。

縄張りが狭く、ホバリングする場所がある程度決まっているため、エゾトンボ科の中では撮影しやすい部類には入ると思いますが、見たままの色味や雰囲気を再現するのはなかなか難しいです。

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO