蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

曇天(2024年4月)

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

小雨が降る曇天の下、半成熟のニホンカワトンボの煌めきが美しい。

皆さまお久しぶりです。

4月以降更新をサボってしまい申し訳ありません。

一旦サボってしまうとなかなか再開できなくて、こんな時期になってしまいましたが、初夏の記事になります。

トンボは天気に敏感で、晴れている時以外は活動しない種類もいますが、カワトンボの仲間は曇天でも気にせず活動していることが多いです。

晴れている日の撮影は気持ち良くて楽しいものですが、実は日差しが強いとコントラストがきつくなってしまったりして撮るのが難しく、曇りの日の方が色のりのいいパッキリと解像感のあるいい写真が撮りやすかったりします。

私が毎年ニホンカワトンボを撮影しているこの小川は、立地条件が良くてカワトンボの密度が高く、縄張り争いの飛翔を撮影する上で素晴らしい撮影地です。

しかし、小川の周辺環境は何年悪化していて、河畔林や農地のほとんどがソーラーパネルになってしまい、ついに今年、小川の周りの木々も切られてしまいました。

その影響か、小川の岸辺で縄張りを張る個体数も激減し、今年は縄張り争いの様子を撮影することができませんでした。

ニホンカワトンボはわりとどこにでもいる普通種として知られているトンボですが、こうして目に見える形で生息地が失われていく様子を見ると悲しくなります。

これ以上は開発が進まないことを祈りたいですね。

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO