蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

深緑(2023年7月)

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

夏の深い緑の中を飛ぶエゾトンボ。

メタリックグリーンの身体が特徴的な日本のエゾトンボ属の中でいちばん羽化が早いエゾトンボは、地域にもよりますが6月の下旬頃から湿地に姿を現します。

羽化して間もない未成熟の時期は上空の高いところを行き来しながら摂食飛翔をしているためなかなか撮影が難しいですが、成熟してくると、湿地の上の開けた空間に縄張りを形成して見張るようになります。

縄張り飛翔中のエゾトンボは一定の空間をふわふわと漂うように飛びます。

夏の間はあまりホバリングをしない個体が多く、撮影が難しいですが、秋の気配が漂う季節になると、じっくりとホバリングしてくれるようになるそうです。

私はまだ秋のエゾトンボを観察したことがないので今年は観察しに行こうと思っていますが、7月下旬から8月にかけての異常気象のせいで湿地がかなり干上がってしまっているため、今後どうなってしまうのか心配です。