蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

唐金色(2022年5月)

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OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 IS

唐金色の体躯と、エメラルドグリーンの複眼が美しいカラカネトンボが、夕暮れ時の池ほとりに姿を見せました。

赤みを帯びた独特の金属光沢のある身体は他のエゾトンボ科のトンボよりもやや太さがあり、結構がっしりとした体型をしています。

エゾトンボ科のトンボの例に漏れず、やや薄暗い環境を好みますが、この個体は夕陽の中比較的明るい場所で縄張りを張っていてくれたので、好条件で撮影することができました。

トラフトンボなどと比べるとホバリングの回数・1回のホバリングの時間も長く、撮影難度はそこまで高くないのですが、複眼の緑色の発色や、金属光沢のある身体の質感を写真に収めるのはなかなか難しく感じました。

寒冷地の澄んだ池を好むため、本州中部以南に住んでいるとなかなかお目にかかる機会の少ないトンボです。

エメラルドグリーンの複眼をもつエゾトンボの仲間はどの種も魅力的で、いつかは撮りたいと思っていましたが、最初に撮ったのがカラカネトンボになるとは予想外でした。