蜻蛉と蟷螂

トンボを中心に、季節の昆虫を撮ります。

ヒメアカネ(2021年9月)

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OM-D EM-1 MarkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 IS

白い額と小さな身体が特徴の、日本最小の赤トンボです。

ハッチョウトンボも見た目は赤トンボに似ていますが、分類上アカネ属(Sympetrum)ではないので赤トンボの仲間としてはヒメアカネが最小種になります。

湧水が染み出してできたような浅い湿地を好むため、自然豊かな場所でしか見られないやや珍しい赤トンボです。

外見はマイコアカネやマユタテアカネによく似ていますが、額の色や模様、胸部や腹部先端の形状などで見分けることができます。

平野部に多いマイコアカネとは対照的に、山間部や低山地など少し標高のある場所でも見られ、寒さに強く、低地では12月に入ってもまだ繁殖活動をしている個体を見かけます。